私たちが必ずお墓参りをする時期として、お彼岸があります。
一年に二回あるお彼岸は、それぞれ春分の日と秋分の日を中心にして前後三日間、併せて七日間となり、前者を春のお彼岸、後者を秋のお彼岸と呼んでいます。
彼岸とは、仏教でいうところの極楽浄土です。
私たちが今生きている俗世界が現世であり、三途の川を挟んで向こう側にあるのが、仏の世界である彼岸ということになるのです。お彼岸の時期になると、お寺では彼岸会(ひがんえ)と呼ばれる法要を行います。
一般の家庭でも、仏壇をきれいにしてお供え物を飾ったり、または家族そろってお墓参りをします。
それは、今ここに自分があるのも、先祖が命を伝えてきてくれたお陰と、先祖を深く感謝をするためです。
これが、お彼岸の時期にお墓参りをする本来の意味なのです。
お彼岸の時期だけお墓参りをしておけば良いかというと、そうではありません。
と言っても、お墓参り自体が強制的なものではありませんから、あくまでも個人の意思が尊重されますが。
そもそもお墓を建てるのは、形式的なもの、儀式的なものでもなく、亡くなった家族やその先祖を供養するためというのが本来の意味です。そこにお墓を建てて先祖の霊を祀り、そこに度々訪れては先祖や亡くなった家族と会話をする、そこに意味があるのです。
亡くなった人を想い、敬い、感謝する機会を持つこと、お墓参りはその機会を自然な形で与えてくれる場所ではないかと思うのです。